TikTok Shopが日本で正式ローンチした2025年6月以降、クリエイターのアカウント停止やコンテンツ削除が急増しています。

ペナルティでアカウント健全性が下がった、アカウント停止の状況に陥ったクリエイターの多くに共通するのが「自分が何を違反したのか分からない」という点です。

TikTok Shopで案件を受ける以上、クリエイターはTikTokのガイドライン日本の法律(薬機法・景品表示法)の両方を守る責任を負わなくてはなりません。

この記事では、クリエイターが実際に踏みやすい地雷を具体的なNG例とセットで解説します。

クリエイターが守るべきルールは3層ある

TikTok Shopで商品を紹介するクリエイターが意識すべきルールは、以下の3つが重なっています。

①のTikTokコミュニティガイドラインには、プラットフォーム独自のルールに加え、②③を意識したルールがTikTok側が設けられており、自動で審査・検知する仕組みとなっています。

これとは別に②③は国(消費者庁・各都道府県)が動きます。①を通過した投稿が後から②③で問題になり処分されるケースも今後考えられます。

TikTokShopクリエイター規約違反で起きること

違反の段階と症状

TikTokShopのクリエイター違反(ペナルティー)は段階的に進みます。公式が出している違反ガイドラインはこちら
TikTokShopのクリエイターは、最初から200ポイントを持っていて、より商品が売れると加算され、違反がある度に減点される仕組みとなっています。

筆者も現役のクリエイターとして活動しており、これまで2度ペナルティ違反を受けてしまいました。実際のペナルティー画面は、下記画像をご参照ください。

多くのクリエイターが甘くみているところは、たとえ違反をしても、「商品を売りまくればペナルティー解除される」、「アカウント回復はすぐできる」と過信している点です。

健全なアカウントは、ポイント加算のタイミングで問題なく+αポイント加算されます。しかし違反をしたアカウントは、ポリシー違反がリセットされる3ヶ月後になります。

上記画像を参考にペナルティ違反が来た4/12以降、筆者は約200件の販売をしていますが、評価ポイントが加算されるのは、全ての違反が解除される日付以降。つまり7/12以降に、加算ポイントが入ってきます。

筆者の評価指数は現在”134”の状態。この違反状態で、あと1~2回違反を重ねてしまうと、永久BANになり得る危険な状態です。違反処分になる前に、どれだけポリシーを守った動画をあげられるか、どれだけ売上がつくれるかが非常に大事です。

クリエイターが特に引っかかりやすいTikTokShop違反

規制対象カテゴリの商品を無審査で紹介する

医療関連品、ガジェット、一部の食品などは、TikTokShop上での制限があります。セラーから「これ紹介して」と頼まれても、カテゴリ確認なしに投稿するのは大変危険です。

TikTokShopで販売されている商品なのに、自分がそれを紹介すると、違反判定をされる。このようなケースが多々発生しています。違反判定された商品としてよく聞くのは、カラコン技適マークのない工業品アニメキャラクターの商品など。

紹介予定の商品を選定する前に、どういう表現をすればセーフなのか。直近で、他のクリエイターは紹介しているのか。など、自分なりに評価基準を持つことが大切です。

商品リンクの貼り方ミス

紹介予定の商品リンクは、確実に正確に貼りましょう。別の商品リンクを貼ると、ほぼ確実に警告、ペナルティ違反の判定が入ります。これはショート動画、ライブ動画にも共通する注意点です。

動画内に関係ない商品が映っている

少しでも商品を可愛く・魅力的に見せようと、ぬいぐるみを使った動画を撮影することもあるでしょう。ですが、これも違反になりやすいポイントです。商品と無関係なものが映っていると判定され、ペナルティが来ます。

慣れていない間は、商品単体で撮影するのがベターです。

質の低いAI生成動画

TikTokShopでは、AI生成動画を禁止していませんが、質の低いAI生成動画は禁止しています。商品サイズと実際の商品が著しく乖離していたり、誤認の恐れが高い動画は、一発でBANのリスクがあります。-1,000ポイントされる事例も複数確認しています。

薬機法:クリエイターが最も踏みやすい地雷

「食品」「化粧品」でも薬機法は関係ある

薬機法と聞くと「医薬品の話」と思われがちですが、クリエイターがよく扱うサプリメント・健康食品・化粧品・美容機器がすべて薬機法の対象です。

法的には健康食品は「食品」に分類されますが、医薬品的な効能効果を標榜すると違反になります。

NGワード例

基本的に健康食品は、ただの食品なので、その味のテイストや食感などの表現に留めるのが無難です。

化粧品も、表現できる範囲は極めて限定的です。紹介商品の推しポイントに、たるみ・シミががなくなる。などの効果が仮にあったとしても、それをテロップにするのは危険です。

消費者が、その商品の性能・効果を超える間違いをしないため、注釈での補足や抑えた表現をするのがベターです。

景品表示法:「No.1」「最安値」「モニター価格」の罠

景品表示法でのポリシー違反で、ペナルティ違反判定をされたという話は、体感としてほとんど聞きません。クリエイターが遵守している可能性もありますが、もしかしたらTikTok側の判定が緩いのかもしれません。

しかしながら日本の法律では、遵守すべき内容なので知識として抑えておきましょう。

景表法でクリエイターが引っかかるパターン

  • 優良誤認(商品の品質を実際より良く見せる)
    • 「業界最高品質」「No.1成分配合」→ 根拠のない最上級表現はNG
    • 「テレビで話題」→ 実際に取り上げられていない場合は虚偽
  • 有利誤認(価格・条件を実際より有利に見せる)
    • 「モニター価格で提供中」→ 通常価格が存在しないのに特別価格を演出するのはアウト
    • 「今だけ半額!定価〇〇円が〇〇円」→ 定価が実際には存在しない場合はNG

クリエイターが特に注意すべき落とし穴

「セラーから渡されたスクリプトだから大丈夫」は通じない

TikTokShopのコンテンツポリシーには、「クリエイターは投稿するコンテンツがすべての適用される法および規制を遵守していることを確認する責任を負う」と明記されていて、セラーが用意した台本にNGワードが含まれていても、投稿したクリエイターに責任が問われます。

TikTokShopのポリシー基準は、都度アップデートされていて、先週までOKだった表現が今週になってNGになっている事が多々あります。必ず調査をしてから、編集&投稿をするようにしましょう。

もし違反警告が来たら…

TikTokShopでのポリシー違反は、手動&自動で通達されます。そのため、明らかにセーフのはずなのに、違反が来てしまうこともあります。そこでTikTokは、クリエイター救済措置を設けています。

TikTokShopポリシー違反対象の手順

  1. 違反内容を確認する(どの動画が何に違反したか)
  2. TikTokの異議申し立て機能から申請する(誤判定の場合)
  3. 異議申し立ての際は「具体的にどの表現がなぜ問題なかったか」を説明する
  4. 補足になり得る証拠は、必ず添付する

違反内容を確認しようにも、具体的に動画の何秒時点の表現がNGだったか?は教えてくれず、ざっくりした範囲でしか違反内容が記載されません。

そのため、大枠の違反内容から推測して、異議申し立て申請をしましょう。この申請を出して、判定が覆るパーセンテージは、残念ながら極小です。どれだけロジカルに記載されていても、判定が認められるのは稀です。ダメもとで、申請をしてみる事をお勧めします。

そもそも違反をしないために

TikTokShopの機能で、動画の事前チェックツールがあります。これは画像下部分にも記載されている通り、100%問題ない事を保証するものではありません。

あくまで参考程度にチェックをするツールですが、筆者は異議申請をする一つの証拠として実施するようにしています。

まとめ

TikTokShopの動画を作成する際に、通常のリール動画や、TikTok広告を参考にするクリエイターは多いでしょう。しかしTikTokShopのポリシー違反は、それらとは全く異なる厳格さを感じます。

TikTok Shopで長く稼ぎ続けていくためには、KalodataやFastMossなどのツールで、商品の最新情報を掴む。CAPなどの事務所に入る。などアンテナを貼り続ける努力が重要です。

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